膝の痛み・・・鍼灸治療は効く???⑧~骨折の場合~

2018/11/11

膝の痛み・・・鍼灸治療は効く???⑧~骨折~

 

こんにちは!

本間治療院の榊原です!

 

今年は急に寒波がやってきて、日中も冷え込む日が多くなってきましたね

急激な気温差はいろいろな症状を悪化させることがありますので、ホッカイロなどで身体を冷やさないようにしてもらい、できるだけ入浴は行うようにしてくださいね!

 

 

目次

鍼灸治療の適応で無い疾患

<非外傷性膝関節(膝の内側に原因がある場合)>

1. 膝の捻挫・半月板損傷・靭帯損傷

2. 大腿四頭腱断裂

3. 膝蓋靭帯の断裂

4. 膝関節および周辺の骨折

 

 

今回は<外傷性膝関節(膝の外側に原因がある場合)>の4.膝関節および膝関節まわりの骨折についてお話いたします!

 

 

膝関節のケガとして、これまでに捻挫、半月板損傷、大腿四頭筋腱断裂などをお話してきましたが、このシリーズの最後に膝関節及び膝関節まわりの骨折についてお話しておこうと思います。

 

 

膝関節や膝関節まわりの骨折で起こりうるものは、6個あります。

①大腿骨顆上骨折

②大腿骨顆部骨折

③骨軟骨骨折

④膝蓋骨骨折                    

⑤脛骨顆部骨折

⑥顆間隆起骨折

 

 

これらの骨折の大部分は外傷をはじめ、その直後に激痛、立ち上がれない、膝の曲げ伸ばしができない、などの重篤な症状を現すので、多くの場合、鍼灸院よりも整形外科に行かれることが多いかと思います。

 

しかし、大腿骨顆上骨折では、骨粗しょう症がある高齢者が転倒した際に起こります。

膝蓋骨骨折では、膝前方からの直達外力(衝撃が直接作用する力)によるものの他、大腿四頭筋の急激な収縮による介達外力(間接的に力が作用する力)によって起こります。

骨軟骨骨折では、ダンスや日常動作による単なる膝のねじれなど軽微な外力によって発症することもあるので、鍼灸院での扱いが全くないとは限りません。

 

 

しかし骨折に関する限り、外科的な処置を必要とするケースはもちろんのこと、たとえ手術を必要としない症例においても、その治療内容からみてもすべて鍼灸治療の適応外と考えられます。

ここでは、膝関節骨折の鑑別についてお話致しますね!

 

 

骨折の鑑別では、まず外傷の程度と受傷後の症状に注意します。

前述したとおり比較的軽微な外力による膝の骨折もないわけではありませんが、一般的には強度な力によって受傷したものが多く、激しい疼痛、立ち上がれない、膝の曲げ伸ばしができないなどの重い運動障害があるかないかがこのお話の重要な目安になります。

 

 

次に膝関節部分に腫れがあるかどうかを観察し、もし著明な腫れがみられる場合は、それが単なる外傷性関節炎(外からの力によって起こった関節の炎症)による腫れなのか、関節内出血が原因の腫れなのかを判定します。

 

関節の中での出血であれば腫れの出現は受傷後早期に、早ければ15分後、遅くても1時間以内に現れます。一方、関節の中での出血がないのに腫れがあれば、腫れの出現ははるかに遅れて12~24時間ほどかかります。

 

大腿骨顆部骨折、膝蓋骨骨折、脛骨顆部骨折、骨軟骨骨折は関節の中での骨折なので血腫を伴い、更に多くの場合、靭帯が断裂している可能性が高くなります。

 

 

当院では、問診や適切な検査によって、それが関節の中での出血であるか否かを見分け、もし関節の中に血の塊があると考えられる場合は関節の中での骨折や靭帯の断裂を疑い、ただちに専門病院での治療をおすすめしています。

 

 

大腿骨下端や脛骨上端における骨折では、反張(膝後ろに曲がる)、外反(いわゆるO脚)、内反(いわゆるX脚)などの膝部の変形が現れます。

 

 

膝関節及びその周辺の骨折は、明らかに鍼灸治療の不適応疾患ですが、医師によって骨折の処置が行われたあとの後遺症(例えば軽度の疼痛や関節拘縮等について)は、むしろ鍼灸適応疾患といえます。

 

 

実際に術後の治療で来院されている方から、我慢できない痛みが起こっているがこの痛みが骨折なのかわからないから、とりあえず治療してほしいとご相談を兼ねて来院される方も多くいらっしゃいます。

 

 

もし、膝の痛みでもそれ以外の痛みでもお身体に不安がある方は、一度当院にご相談してくださいね!

鍼灸治療が行える場合は、問診後そのまま治療を行い、状態の改善をはかります!!

 

 

 

次回は、外傷性膝関節疾患(外からの衝撃によって起こる膝の疾患)に出現する詳しい症状についてお話いたします!

お楽しみに(^^)