膝の痛み・・・鍼灸治療は効く??④
こんにちは!!
本間治療院の榊原です(^ ^)
やっと雨が上がって9月らしくなってきたと思ったらまた猛暑ですね(;;)
今月は気圧の変化が特に大きくなるので、体調管理にはお互いに気を付けましょうね!
今回も、膝に関する鍼灸適応外のものをお話ししていきますね!
目次
鍼灸治療の適応で無い疾患
<非外傷性膝関節(膝の内側に原因がある場合)>
- 膝関節周辺の腫脹
- 化膿性膝関節炎
- 離断性骨軟骨炎
- 滑膜骨軟骨腫症
前回は3.離断性骨軟骨炎についてお話しましたので
今回は4.滑膜骨軟骨腫症についてお話いたします!
<滑膜骨軟骨腫症について>
この疾患は、青年や中年の方に多く発症し比較的に男性に多いといわれています。
なんらかの原因によって滑膜組織中に軟骨細胞が現れます。この軟骨細胞が増えると軟骨小体となり、軟骨小体が剥がれたものを遊離体といいます。遊離体が、関節に挟まることによって症状を発現させるのです。
この疾患は、長管骨(太ももの骨などの長い骨)の軟骨の周りに多く発生する良性の腫瘍です。
<症状>
関節の腫れ・疼痛(ズキズキと痛む)を感じ始め、この軟骨小体(軟骨の欠片のようなのも)が関節に挟まったりすることによって激痛が起こったり、膝を伸ばす事ができなくなります。
この痛みを我慢して運動などを繰り返し続けると関節軟骨に傷がつき徐々に変形性膝関節症に移行してゆきますので痛みの我慢は禁物ですよ!
<治療>
この滑膜骨軟骨腫症は、保存療法(出血させずに治療する方法のこと。)が難しいため手術によって軟骨細胞を取り除いたり、軟骨細胞が出てきてしまっている部分の滑膜をとるという処置が必要です。
軟骨肉腫への悪性化をすることがあります。例えば、急に膝の腫れが強くなったり、痛みが強くなった場合は悪性化を疑いますが悪性化するケースは稀で、基本的には手術を行えば再発の確率は低くなります。
その膝の痛みの原因が不明でどこの科を診療して良いのかわからない場合は、当院にご相談ください!問診で鍼灸治療が行えるかどうかを見分けて、鍼灸治療が行えない場合は適切な医療機関への受診を勧めます。又、鍼灸治療を行えるような膝の痛みだった場合は問診後に治療を行い、痛みの改善、状態の向上に努めます!
以上!滑膜骨軟骨腫症でした!!
次回は、<外傷性膝関節(膝の外側に原因がある場合)>の鍼灸治療の適応でない疾患についてお話をしていきますね!
お楽しみに(*^O^*)