今年の4月から5月にかけては、真夏日になったり雨で気温が下がったりと天気の変化が目まぐるしい印象です。季節の変わり目らしいと言えばらしいのですが、コロコロ変わる天気に身体が追いついていない方も多いのではないでしょうか?来院されている方の中でも頭痛や身体が重いといった訴えの方がこの時期は増えてきます。
ではなぜ天気が崩れると体調を崩すのでしょうか?
晴れている日は高気圧、雨の日は低気圧と言いますよね。ここで、気圧を空気のクッションに例えて考えてみましょう。
高気圧の場合、空気のクッションがしっかりと身体を包んで支えてくれています。何でもそうですが、何かに支えられている状態というのは楽ですよね。ただ、見方を変えると、楽できるということはサボれるということでもあると思います。
一方で低気圧の場合、空気のクッションという身体を支えてくれるものが減ります。しかし、減ったからといって身体はそのまま崩れるわけにはいきません。極端な話をすると、気圧が下がったから立てなくなったというのはあまりないと思います。外から支えてくれるものが減っても立てるし、歩けるし、仕事もできる。
そこで頑張ってくれているのが、筋肉です。外からの支えが減った分サボれなくなり、いつも以上に自前の筋肉を使って身体を支えようと頑張ります。
さらに、この変化を感じ取って筋肉を緊張させるよう命令をしているのが自律神経です。自律神経の中でも交感神経にスイッチが入ることで、身体は闘争・逃走モードになり全身の筋肉を緊張させます。そうなるといつも以上にエネルギーを使うことになるので疲れやすくなります。過剰に筋肉を緊張させるので、それが痛みや凝り感となって現れることもあります。
目には見えない気圧という大きな力の影響を受けながらわたしたちは生活をしていますが、身体はその気圧の変化を感じ取りながら24時間365日バランスを取り続けてくれています。特にこの時期は自律神経もその変化への対応に大忙しです。身体の不具合が少なければ気圧の変化があってもついていけるのですが、どこか辻褄が合っていないと気圧の変化に対応しきれず、痛みが悪化したり体調が思わしくない状態になってしまうのです。
こうなったときに「自律神経が弱いのかな…、自律神経が乱れているのかな…」と思う方が多いと思いますが、決して自律神経が悪いわけではありません。自律神経は様々な変化への対応に頑張ってくれていて、常にベストを目指してくれています。痛みや凝り感、その他の症状を通して、これ以上動いたらまずいですよ、休んで身体を修復することにエネルギーを使わせてくださいと教えてくれているとも言えます。
こんなときには「何でわたしの身体動かないんだ!」と思わず、いつもよりペースを落として生活することを心掛けてみてください。そうすることで余力が生まれ、気持ちにも余裕が出てくるはずですよ☆
しかし、ご自身でケアするだけでは追いつかないこともあります。これから迎える梅雨や猛暑に対して、できるだけ疲れにくい身体で過ごせるように足並みを揃えることで、これからの時期だけではなく、1年を通じて季節の変化に対応できる身体作りをしてみませんか?
季節の変わり目に体調を崩しやすい、天気が崩れると痛みが出やすいという方は是非本間治療院にご相談ください。
本間治療院 古川