こんにちは!本間治療院のコガワです!
さて、最近首や肩、腕が辛いなぁと感じたことはありませんか?その症状、鍼灸で改善できます!
首・肩・腕の痛みや痺れなどを訴える疾患は、稀なものも含めると、その数は決して少なくありません。
・首に発生した良性・悪性の腫瘍
・首の骨の変形や椎間板ヘルニア
・首に付着している靭帯が老化して硬くなってしまったもの
・首の骨や首から出る神経に炎症が起きてしまったもの
・交通事故やスポーツによるケガ
・むちうちや寝違え
・骨や筋肉が首から出る神経や血管を圧迫しているもの
・五十肩や肩周りの組織が傷ついたもの
・血行障害や自律神経障害によるもの
・内臓疾患による関連痛
などが挙げられます。
この中でも、特に患者さんの訴えが多く鍼灸治療が効果的な疾患を取りあげたいと思います。
①頚椎症性神経根症
「頚椎症性神経根症」という病名は、「頚椎症」と「神経根症」という二つの用語から成り立っています。「頚椎症」は頚椎(首の骨)やその周りの組織が老化によって変性を引き起こした病気です。「神経根症」は神経根(頚椎から出る神経の根元)の障害による病気です。つまり、「頚椎症性神経根症」は「頚椎の老化による神経根の炎症」ということができます。
この疾患は40~50歳代に多く、首、肩、腕および手指に痛みや痺れを感じ、首を動かすことで強くなることがあります。腕の特定の部位の知覚が鈍くなったり、首から出る神経の反射が弱くなります。
②胸郭出口症候群
「胸郭出口症候群」は首から出る神経や血管が、その付近にある筋肉や骨に圧迫されて肩や腕に痺れや痛みを起こす疾患です。
この疾患は10歳代後半~30歳代の女性に多く発症するといわれています。
頚椎性神経根症との違いは、神経根症は首の動きによって症状が強くなるのに対し、胸郭出口症候群は腕を上げた状態が続くことによって痛みや痺れが悪化するという特徴があります。
③頚腕症候群
上記で取り上げた、頚椎症性神経根症と胸郭出口症候群、さらに内臓からの関連痛による首から腕にかけての痛みなど原因が明らかになっているものを除いて、自覚症状はあるものの原因がよくわからない疾患を頚腕症候群といいます。ただし、疾患を判断できないというわけではなく、多くは首の骨や神経、筋肉の疲労などが原因であると考えられています。
以上、鍼灸で改善できる首から腕にかけての疾患を大きく3つに分けました。
これらの疾患に対して、より正確に治療するためには、まず『問診』が必要です。次回は、実際にどのようなことをお伺いするか、『問診』について書きますね!