変形性膝関節症の症状~自発痛・夜間痛・動作開始時痛(運動開始痛)・正坐痛~
こんにちは!
本間治療院の榊原です!
今回のタイトルは、「変形性膝関節症の症状」についてです。
変形性膝関節症といっても、症状の訴えは人それぞれ。
そこで今回は、変性性膝関節症の方に起こる症状をご紹介いたします。
*自発痛*
きっかけが無く膝が痛み出す事を指します。動いたわけではないのに膝がズキズキ痛むだとか、鈍いような痛みを感じるなどです。
その体勢は、必ずしも仰向けや膝が伸びている状態が楽な体勢であるとは限りません。
膝が曲がっている姿勢のほうが楽だとおっしゃる方もいます。
変形性膝関節症では、主として膝関節の運動による痛みが大部分で、時には自発痛を訴える場合もあります。そして、その自発痛の訴えがあったとしても軽度な場合が多いです。
もし、激しい持続性の自発痛を訴えていて、かつ経過が進行性(症状が日に日にと強くなる)で、患部に熱感や発熱・静脈怒張を認めるときは、膝関節付近の悪性腫瘍を疑う必要があります。
その他の非外傷性で激しい自発痛を訴える疾患は、化膿性膝関節炎や膝関節周りの骨髄炎・特発性骨壊死やステロイド性骨壊死などが考えられますが、特に膝に溜まった水を抜いたあとや局所注射のあとに激しい自発痛を訴える場合は、化膿性関節炎やステロイド注射による結晶性骨膜炎の可能性が考えられます。
又、通風性膝関節炎でも頑固な慢性関節水腫と自発痛が現れます。
発作性の激痛を呈する膝関節疾患としては、高齢者に発症しやすい偽通風があります。
発作性の激痛は数時間~長くても2~3日で消失しますが、中には慢性に経過するものもあり、変形性膝関節症との鑑別が難しくなります。
*夜間痛*
寝ているときに痛みで目が覚めてしまうことをいいます。
激しい夜間痛が続く場合は、変形性膝関節症以外の疾患を疑う必要があります。
膝関節症の場合もまれにありますが、痛みの度合いは軽度です。
又、変形性膝関節症における夜間痛は鍼灸治療によって改善しやすいです。
*動作開始時痛(運動開始痛)*
動作を開始するときに痛みを感じることをいいます。
歩き出しに痛みが強く、歩いていると痛みが徐々に軽減する場合はこれに当てはまります。
この動作開始時痛(運動開始痛)は変形性膝関節症の特徴的な症状の一つです。
*正坐痛*
正坐の姿勢で痛みが起こることをいいます。
この正坐痛は動作開始時痛(運動開始痛)とともに変形性膝関節症において多くの方が訴えます。
症状の度合いとしては、まったく正坐ができない方から、短時間であれば可能な場合とさまざまです。
鍼灸治療で膝の変形を治すことはできません。ただし、膝の痛みなどの症状を改善することはできます。
当院では治療前に問診を行い、症状に合わせた検査を行った後、治療に入ります。その検査段階で鍼灸適応外だなと判定した場合は適切な医療機関の受診を促し、鍼灸適応疾患であった場合はそのまま治療に入ります。
ですので、膝の痛みで不安を抱えている方や、お身体の症状が鍼灸適応なのかどうか気になるかたも是非相談ください!
本日はここまで!
次回は変形性膝関節症の症状~立ち上がり・歩行痛・階段・膝折れ~についてお話しますね!
お楽しみに!!