膝の痛み・・・鍼灸治療は効く??③
こんにちは!!
本間治療院の榊原です(^^)
今週は、やっと気温が下がったと思ったらまた猛暑。
日が落ちるのが早くなりましたが、今年も残暑になりそうですね。
お互いに体調にはより気をつけましょう!
今回も、膝に関する鍼灸適応外のものをお話していきますね!
目次
鍼灸治療の適応で無い疾患
<非外傷性膝関節(膝の内側に原因がある場合)>
- 膝関節周辺の腫脹
- 化膿性膝関節炎
- 離断性骨軟骨炎
- 滑膜骨軟骨腫症
前回は2.化膿性膝関節炎についてお話しましたので
今回は、3.離断性骨軟骨炎についてお話します!
離断性骨軟骨炎ってどんな病気??
3.離断性骨軟骨炎について
この疾患は、成長期に多く特に10代に多いとされています。男女比は2:1で男子に多く発症します。
離断性骨軟骨炎は、関節軟骨の一部が軟骨下骨(軟骨の隣に位置する骨の層のこと)と共に壊死する疾患で、壊死をしたところは剥がれ落ちて遊離し、それが関節などに引っ掛かることにより症状を誘発します。
又、膝関節では大腿骨内側に起こる可能性が85%、外側に起こる可能性が15%といわれています!
<原因>
スポーツなどにより繰り返しされるストレスや外傷により軟骨の下の骨に負荷がかかることが原因です。そして、血流障害により軟骨の下の骨が壊死すると、骨軟骨の欠片が分離しはじめて、進行すると関節の中で剥がれてしまいます。
<症状>
初期には、骨軟骨の破片は遊離しておらず遊離すると引っ掛かり感や膝関節のズレ感を訴える方もいて、運動後の不快感や鈍痛の他、特殊な症状は出ません。関節軟骨の表面に亀裂や変性が生じると疼痛も強くなりスポーツなどで支障をきたします。
骨軟骨の破片が遊離すると膝の曲げ伸ばしの際に、引っ掛かり感や膝がロッキング(嵌頓)して動かなくなります。(ロッキング=なんらかの原因により関節がロックして動かなくなること)
小児では、夜間痛を訴えることもあります。
<診断>
初期の場合は、通常のレントゲンでは写りにくいので見落とされるこがありますので、特殊な方向からの撮影が必要になります。また、CT・MRI検査で病変部の大きさや状況などの確認を行うこともあります。
<治療>
治療については骨軟骨の破片の状態(剥がれているがどうか)によって変わり、
- 骨軟骨の破片が浮いているだけで剥がれていない場合。
特に若い年代には安静や、体重をかけないようにするだけで修復が期待できますが、関節鏡視下でのドリリングで癒合を促進させることも可能です。
(ドリリング=障害が起きている部位に直接穴を掘り出血させることで骨軟骨の破片の癒合を促進させる治療法)
- 骨軟骨の破片が完全にはがれた状態の場合
剥がれている骨軟骨の破片を吸収ピンで再接合するための手術を行う。
適切な手術を行うことでスポーツなどに復帰できるようになります!
どうして膝に痛みが出ているのか不安な方はご相談下さいね!
次回は、4.滑膜骨軟骨腫症についてです!
お楽しみに!!