こんにちは!本間治療院のコガワです!
久々の投稿になってしまい申し訳ありません。
前回は当院で使用している鍼をご紹介しましたので、今回はお灸についてご紹介します。
お灸に使用している艾(モグサ)は、ヨモギの葉の裏面にある毛茸(モウジョウ)と腺毛(センモウ)からできています。お灸独特の香りは、この腺毛に含まれるチネオールという成分が、燃焼することで発生します。
お灸の方法は、有痕灸(ユウコンキュウ)と無痕灸(ムコンキュウ)の2つに大きく分かれます。これは読んで字のごとく、お灸の痕が残るか残らないかを表しています。
有痕灸は、艾をひねって直接皮膚上に置くため、強い温熱刺激を与えることができます。
熱を深部に伝えるために、艾を糸状や米粒くらいの大きさにひねり、痛みのある場所やツボに置く透熱(トウネツ)灸や、【うおのめ】や【いぼ】を除去するために皮膚・組織を焼け焦がす焦灼(ショウシャク)灸などがあります。
また、無痕灸は有痕灸とは違い、気持ちの良い程度の刺激を与えることができます。
透熱灸と同様の施灸法で、艾が全て燃えきってしまう前に取り除く知熱(チネツ)灸や、皮膚から離して温熱刺激を与える温灸、ニンニクやショウガをスライスしたものの上に艾を乗せる隔物(カクブツ)灸などは無痕灸にあたります。
ここで、お灸に特徴的に見られる作用を説明致します。
- 増血作用
免疫に働く白血球や酸素を運ぶ赤血球の数が増える作用です。
- 止血作用
血管が傷ついたときに血液が流出するのを防ぐために必要な作用です。血液が固まる時間を短くする作用もあります。
- 強心作用
心臓、血管などの収縮力が高まることによって、より多くの血液を送り出すことができます。
上記の作用を利用し、治療を行っていきます。
次回は、当院で実際に使用しているお灸の数々をご紹介したいと思います!